☆200人以上の聴衆が集まる
2014年2月16日(日曜日)、台湾の台北市北部にある台湾国立師範大学において「礒谷式力学療法特別セミナー」が開催されました。
事前にはセミナー参加予定者は100人程度と聞いていたのですが、当日は200人を越える聴衆が集まり、会場入り口ではてんやわんやの大騒ぎでした。セミナー会場は大講堂を確保してあったので、大きさには問題がなかったのですが、椅子が足りなくなるなどの事態もおき、急遽予備の椅子を用意する状況でした。それでも足りず、一時は立ち見が出るという場面もありました。
日本からは「礒谷療法パンフレット中国語版」を、多めに180部用意していったのですが、結局足りずに聴衆の方々の奪い合いという状況になってしまいました。
聴衆の熱気は私たち礒谷療法スタッフの心深くまで達し、力一杯のパフオーマンスを成し遂げたのでした。そして改めて感じたのは、台湾での「礒谷療法人気」の高さでした。
☆主賓は礒谷院長
今回のセミナーは、9時00分~16時30分と長時間行われましたが、最初から最後まで聴衆が減らない不思議なセミナーになりました。長時間セミナーの場合、どうしても最後になると聴衆が減ってしまう傾向があるのですが、今回はそれがありませんでした。
その最大の理由は、午後に行われた「礒谷療法施術試技」にあると思われます。礒谷院長による「礒谷療法施術実演」に続き、台湾の礒谷療法正師範の方々による礒谷療法試技が行われましたが、その間も礒谷院長の指導・解説が続きました。
食い入るように礒谷院長の言葉に聞き入る台湾の方々を見ていると、台湾における礒谷療法、礒谷院長の“人気”には驚くばかりです。
今回のセミナーの主テーマは「礒谷療法セミナー」でしたので、主賓に礒谷院長は当然といえば当然なのですが、会場の雰囲気は単なる主賓の立場を越えていました。午前中の礒谷院長講演の時から、多くの聴衆の方々が院長との記念撮影を望み、院長の座席近くに殺到し、一時は収拾がつかなくなるほどでした。
「まるで映画スターみたいですね」とは台湾のセミナー関係者の言ですが、その言葉がおおげさでないほどの“熱狂ぶり”でした。
☆セミナーの式次第はこうだった
セミナーは「開会の辞」に続き、「礒谷院長のあいさつ」「礒谷療法解説・講演」が行われました。次いで国立台湾大学の葉教授、香港大学の劉教授などによる、「記念講演」も行われました。
ここで昼食休憩となり、午後は再び礒谷院長による「礒谷療法模範施術」が実演されたのですが、ここから会場の雰囲気は一気にヒートアップします。院長実演の後、台湾礒谷療法正師範者による「礒谷療法施術実演」が行われ、それまでの厳粛な雰囲気も一変します。
というのは、会場中央には8枚のマットが敷かれ、その回りを聴衆が詰め掛けるという会場設定に変わりました。8枚のマットすべてに台湾の礒谷療法正師範の方がスタンバイして、患者を施術するという趣向だったのです。
そして驚くことに、患者総数は100人にも達したのでした。
会場内は喧噪に包まれ、信じられないような熱気が沸き立ちます。その中を礒谷院長は八面六臂の大活躍で、会場内を飛び回り、施術指導に駆け回りました。
☆礒谷療法の神髄を示す
会場内には多くの有識者がいたことも特筆すべきことだと思います。
記念講演を行ってくれた諸先生方のほか、台湾大学、台湾師範大学などから10指に余る諸先生方が参加してくれました。とくに国立台湾技術大学の林助教授は熱心で、自ら礒谷施術を希望され、礒谷院長には質問の嵐を降らせます。自ら実験台になった礒谷施術の効果に驚き絶賛していことも併せて報告します。
ただ正直なところ、現段階では台湾の礒谷療法正師範の方々のレベルは“低い”ことは残念なところでした。今後の精進を待ちたいと思いますが、私たち礒谷療法総本部としても出来る限りのサポートをして、台湾礒谷療法のレベルアップを成し遂げたいと考えています。
今回のセミナーでは、台湾礒谷療法の正師範の方々を見かねて、礒谷院長は大活躍でした。礒谷療法にとって“足型判定”は生命線です。絶対に間違ってはいけないということで、礒谷院長は100人の患者全員の足型判定を行ったのです。
さらに、8人の台湾礒谷療法の正師範の先生方の施術指導に駆け回り、文字どおり礒谷療法の神髄を台湾の聴衆に示したのでした。
☆台湾で礒谷療法の正統の旗を立てる
今回のセミナーは、台湾の人々に礒谷療法のことをより良く理解してもらうということのほか、もう一つ大きな目的がありました。 台湾では礒谷療法の評価は日本以上に高いのですが、それだけに“偽物”が横行していることも多かったのです。“本で礒谷療法を知った”“1、2回セミナーに参加しただけ”の人物が「礒谷療法」の看板を掲げ営業しているのです。
その事実を私たち礒谷療法総本部としては知ってはいたのですが、台湾という他国のことでもあり、対応できなかったというのが現実でした。この間、自薦、他薦で多くの方が「台湾における礒谷療法総本部の“代理人免許”」を求めてきました。
私たち総本部としましては、総本部の責任上簡単に許可するわけにはいきませんでした。過去5年、何度ものセミナー、講演会を開催して「礒谷療法台湾支部」の設立、支部長としての適格者を模索してきました。
そしてこの度「礒谷療法台湾本部」を設立することになりました(詳細は別報で報告します)。「礒谷療法台湾本部」が台湾における礒谷療法の唯一の正統な組織であり、礒谷療法総本部が認める絶対的な組織ということになります。今回のセミナーはその事実を台湾国内に知らせる「お披露目のセミナー」でもあったのです。
☆セミナー参加者の反応
今回のセミナーは主任教官としては礒谷院長。補佐を行う教官として小林先生の2名が派遣されました。礒谷院長と小林先生のコンビは、国内外の多くのセミナーを行ってきた実績がありますので、息の合った指導ぶりが好評です。
経験豊富なこのコンビでなければ、対応できなかったのが今回のセミナーでした。前述したようにセミナー参加者は約200人。そのほかに、100人の患者を施術するという日本では考えられない形式でした。台湾サイドでは「礒谷療法のパフオーマンスですから」と軽く考えているのがいかにも台湾風です。施術には責任を持たなければと重く考えるのが総本部の方針です。
このような“緊急事態”でもしっかり対応できたのは、このコンビだからだったと思います。台湾側の反応も、主催者も聴衆もともに十分満足していただけたのではないかと考えています。
礒谷療法への質問、あるいは施術希望などがセミナー終了後も続き、それにも増して院長へのサイン、写真撮影の希望は終わることがありませんでした。主催者側が「時間が来ました」と強制的に終了させたことにより、ようやく解放されたのでした。
☆礒谷院長の感想
日本を発つ前は、もっと少人数のセミナーだと考えていましたが、現地に着くとセミナー参加者は100人と聞いてびっくり。半信半疑で臨んだセミナー会場では参加者は200人と聞き2度びっくりでした。
多くの大学教授も参列し、礒谷療法への評価、期待の高さを改めて実感しました。それにも増してセミナー参加者の方々の熱気には驚きました。午後になれば少しは参加者が減るかなと考えていたのですが、礒谷施術の実演をするころには逆に参加者が増えたような気がしました。
100人の患者を診るという無理な企画もありましたが、少なくても足型判定だけは行おうと、予定にない行動を取りました。体力的にはきつかったですが、充実したセミナーになったと思います。
参加者の熱気に煽られたという面もありますが、多くの方々に喜んでいただけたセミナーになったと感じ、それなりの充実感を持てたセミナーでした。
☆小林先生の感想
予想以上のセミナー参加者、100人の患者を公開施術するなどという、日本では考えられないパフオーマンス性に満ちたセミナーでしたが、大きな盛り上がりをみせ終了したことは良かったと思います。
私個人ととしても、施術、礒谷療法解説にそれなりの役割を果たし、充実した時間をおくれました。
台湾には何度も来て、その都度思うのですが、今回はとくに強く感じたことがあります。台湾での礒谷療法への関心度の高さ、あるいは期待の高さということです。
それだけに私たち礒谷療法総本部の責任の重さを実感します。期待の大きさ、責任の重さに応えられるように日々精進しなければという思いを改めて強くした台湾行きでした。
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