☆3日間の集中セミナー
2012年10月19日~21日の3日間、台湾の「国立台北護理健康大学」で「礒谷式力学療法集中セミナー」が開催されました。
残念なことに、直前に起きた「日中紛争」により、中国本土からの参加者がキャンセルとなったため、参加者は25人ほどとなってしまいました。
しかし結果的には、人数が少なくなった分、濃密な講義、実技指導ができ好評を得ることができました。
セミナー参加者はほとんどが地元台湾の方々でしたが、台湾全土から集まっていただいたようです。礒谷療法の専門的なセミナーですので、ほとんどの方は西洋医学の整形外科や中国医学の医師、あるいは中国整体の先生でした。
それだけに、専門的な質問が活発に行われ、礒谷施術に対する関心がさらに深まり、内容の濃いセミナーとなりました。
なおセミナーには礒谷療法総本部から、礒谷院長、小林先生の2名が参加し、講義・実技指導を行いました。
☆礒谷療法施術に驚きの声続出!
セミナーは連日、朝の9時から昼食、休憩を除き、夕方5時まで続くカリキュラムで行われました。ハードなスケジュールにもかかわらず、参加者の先生方は途中退場はもちろん、だれることもなく一心不乱にセミナーに集中していたことに驚きでした。
礒谷理論の講義などでも、質問が乱れ飛び、「礒谷理論とは何か」を真剣に理解し獲得しようとしている姿は感動すら覚えました。
礒谷施術になると、その姿勢はいっそう顕著になり、必死になって実技にチャレンジしていました。
とはいえ、そこは中国式です。
実技に必死にトライすることは良いのですが、礒谷施術を自分流に勝手に理解し施術を行います。さらには他の参加者にまで“指導”を始めるのです。当の本人は真剣なだけに側で見ていると苦笑してしまいます。とはいえ笑っているわけにはいきません。参加者の謝りを指摘し、是正するのですが、自説をなかなか曲げないのは中国式です。
そこのところが少し苦労するところですが、それだけにやり甲斐もあるセミナーになりました。その反面、礒谷施術を実際に披露し、その効果が明らかになると、驚きを正直に表すのも中国式です。セミナー開催中、何度となく驚きの声が上がり、次第に礒谷療法に引き込まれていく様子が感じられたのは収穫でした。
☆園山ホテルでの講義は大好評
台北の園山ホテルとは、格式と豪華さを誇る台湾随一のホテルとして知られています。園山ホテル最上階にある大宴会場で「首屆海峡両岸健康博覧会」が開催されていました。同会は、台湾と中国本土の整体従事者を集め、施療術向上、新施術の習得を目指し、技術を習得した者には「整復師資格」を与えるものです。
10月21日は、2012年度の資格取得者300人を集め、お祝いの大パーティーを開催されていたのです。大宴会場には資格取得者を含め600人も参加していました。この大パーティーに先立ち、記念講演に礒谷圭秀院長が招かれたのです。
講演場所は、大宴会場隣の中規模大きさの豪華な部屋でした。
この部屋に礒谷院長が入場すると、約150人ほどの聴衆が全員立ち上がり、拍手で迎えます。これには礒谷院長もびっくりでした。
講演は約30分ほどで、時間の関係から講演(礒谷理論の展開)だけの予定でしたが、講演終了後には参加者が院長のもとに殺到し、期せずして実技展開することとなってしまいました。
講演参加者は、当日「整復師資格」を取得した方々で、ここでも礒谷療法に対する関心の深さが示されました。
多くの参加者の口から「次回の礒谷セミナーはいつか」という質問を受け、「ぜひ次回は参加したい」と言われましたので、近いうちに再び台湾で「礒谷療法セミナー」を開催することになると思います。
☆台湾メディアから取材を受ける
台湾整体社会の「礒谷療法」の関心は日本では想像できないほど大きいものがあるようです。
その例として、園山ホテルでの「礒谷療法講演」と「首屆海峡両岸健康博覧会」パーティーの合間に台湾メディアから取材を受けました。
地元テレビ2社と新聞1社、計3社の合同取材で、礒谷院長は「礒谷理論とは何か」についてインタビューに答えました。
台湾メディアの関心は、礒谷理論の独創性に寄せられていたようで、礒谷療法の実証性には深く感心していました。
この取材は急遽決定したもので、準備も何もない状態でしたので、記者たちの意図が十分把握できていない中で行われました。
そんな中でも、礒谷療法の“独創性”と優秀性をアピールできたことは、良かったと考えています。
☆大パーティーで主賓の場に
「首屆海峡両岸健康博覧会」大パーティーは、600人の参加者がいましたが、丸テーブルに約10人ほどが座り、正式のフランス料理が供されるディナーでした。
演壇真下には主賓のテーブルが据えられ、そこには当日の主賓ゲストが席につくことになっていたようです。
ゲストの方々の顔触れは、主催の邱氏を始め、大学教授、国会議員、市会議員などの政界関係者など、台湾社会では著名な方々が居られました。
この主賓テーブルに、礒谷院長は案内されたのですから、礒谷院長の存在や、礒谷療法への期待の高さがよく分かると思います。
会が進むにつれ、主賓テーブルの面々が壇上に上がりあいさつするのですが、礒谷院長も3番手として指名されたのでした。
「礒谷療法を台湾社会に広め、健康という人間の基本的な部分で台湾社会に貢献したい」との主旨のあいさつを行い、大きな拍手を受けました。
☆中国式歓迎にヘトヘトに
毎度のことですが、中国ではパーティーがつきものです。
今回の園山ホテルのパーティーは規模の大きさ、豪華さでひときわ盛大なものでした。会場の広さ、豪華さもたいしたものでしたが、会食の合間には、歌・踊り・奇術・伝統芸能のショーが繰り広げられるので、華やかさはよりいっそう倍増します。
礒谷院長は主賓として、舞台真下のテーブルにいるわけですから、院長の席には次々とパーティー参加者が挨拶に現れます。ゆっくり食事もできないありさまです。
さらには、院長の行くところ大勢の参列者が集まり、写真撮影を求めてきます。これはパーティーの間だけでなく、パーティー前、後を問わず、常に参列者が院長の回りに集まり、親睦を求めていました。
「まるで芸能人みたい」とは、台湾スタッフの言葉ですが、それが大袈裟に聞こえないほどの“人気”でした。
また、このパーティーとは別に、医療関係者を集めたパーティー、台湾関係者による歓迎パーティーが連日続きました。中国式といってしまえばその通りなのですが、日本では味わえない中国式歓迎会に少々ヘトヘトになったことも付け加えておきます。
☆礒谷院長の感想
台北護理健康大学でのセミナーは参加人数も適度で、礒谷療法の“神髄”をうまく伝授できたと思います。セミナー参加者の熱意が強く感じられ、指導にも一段と力が入りました。
それに続く、園山ホテルでの講演会はかなり感激しました。参列者の座席の間を通って登壇したのですが、参列者の方々が立ち上がって拍手しながら迎えてくれたのでした。私は、参列者の方々がどのような方々か、礒谷療法についての知識をもっているのかも知らないままの講演会でしたので、多少の不安をもっていたのですが、拍手の嵐にそんな不安も吹っ飛んでしまいました。
講演会後の反応も予想以上で、質問責めにする人、実技を望む人が次々に現れ、演壇の回りは人の群れでした。その後は、ホテル内のどこに居ても、人々から写真をせがまれ、サインを求められる事態が続いたのですが、これらの人々は講演会の参加者だったのだと思われます。
少しでも礒谷療法を知ってもらいたい、理解してもらいたいという私の願いが多少なりとも実現できたのだと思います。その意味では今回の台湾セミナーは意義あるものだと考えています。
☆小林先生の感想
礒谷療法スタッフとして3度目の台湾行きになります。
中国人の考え方、行動パターンも理解できるようになりましたので、セミナーの場でも何とか上手く対応できたのかなあと考えています。中国との関係悪化により中国本土からの参加者がいなかったことは残念ですが、その分、少人数のセミナーだったため、きめ細かな指導ができたのは良かったと思います。
直接セミナーとは関係ないのですが、園山ホテルでの講演会、パーティーには驚かされました。規模の大きさ、パーティーの派手さに驚いたのではありません。
台湾に置ける「礒谷療法」の存在、認知度の高さに改めて驚かされたのです。
講演会での参加者の人数、真剣さ、熱中度は感激ものでしたし、パーティー会場での礒谷院長に対する“関心の高さ”は想像を越えるものがありました。
日本でも、礒谷療法をもっともっと広めなければ、という思いをいっそう強くした台湾行きでした。
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