◎専門家向けのセミナー開催
2012年11月11日(日曜日)、ジャパン柔道整復師会主催の「礒谷療法セミナー」が東京・お茶の水の「中央大学駿河台記念館」で開催されました。
礒谷療法では本年は11月から12月にかけ、柔道整復師の先生方を対象とした「礒谷療法セミナー」をジャパン柔道整復師会主催で全国連続開催しますが、その第一弾として実施したのが、東京セミナーです。
この専門家向けセミナーは昨年に引き続き、東京・仙台・大阪の3都市で計画されています。
主催の「ジャパン柔道整復師会」とは、全国1000人以上の柔道整復師の先生方が加盟している組織で、柔道整復師の先生方に事業展開、施術指導などを行っています。
簡単に言えば、柔道整復師の先生方の実務、技術のサポートをする組織ということになります。当然のことながら、会員の先生方は柔道整復師の方々です。これら専門家の先生方を対象としたセミナーなのですから、少なからず緊張しました。
何よりも、専門家の先生方が“礒谷療法セミナー”に集まってくれるだろうか、という不安も若干ありました。礒谷療法が専門家の先生方に評価されていなければセミナーに参加してくれるはずがないからです。
しかし、心配は杞憂でした。50人定員のセミナーでしたが、参加希望者は多く、募集を締め切らなければならないほどでした。結局当日のセミナー参加者は53人になり、定員を若干オーバーしての開催となりました。
◎気合が入った東京大会
専門家向けのセミナーですが、私たち礒谷療法では経験と実績があります。「ジャパン柔道整復師会」主催のセミナーにしても昨年は4回開催していますし、東京医療専門学校の「教員養成コース」の講義を始めとして、国内外では数多く経験しています。
その意味では、落ち着いて対処できたと考えています。
当日の礒谷療法の講師陣も、礒谷院長の他、経験豊富な小林先生を配し、万全な態勢で臨みました。セミナー参加者は、当日に病気になって欠席した1名を除き、全員出席という好成績で、参加者の期待の高さがひしひしと感じられるセミナーでした。
早くに到着し、最前列に席を確保してビデオ・カメラを設置される先生方も多数いて早くも真剣ムード満載です。次々に入場される先生方も、前列から座席を占めていくなど、やる気満々でした。参加人数の多さだけではなく、セミナー参加の先生方の真剣度が高く、気合の入ったセミナーになりました。
◎リラックスの中にも真剣さが
参加者の先生方の気合が高く、会場は当初は緊張ぎみでした。そのうち実技が始まるころになると会場の雰囲気も徐々に打ち解けてきて、リラックスムードが漂うようになりました。
これは礒谷院長の冗談や、小林先生の場慣れが大きな要因になっているのだと感じられました。間違いのないことは、両先生のタッグの絶妙さ、指導慣れという要素が会場の雰囲気をリラックスムードにしたことでしょう。
とはいえ、参加者の先生方のセミナーへの“強い期待”は強く感じます。模範実技が始まると、ビデオ・カメラが激しく回ります。リラックスしながらも、真剣に整体に取り組もうという先生方の強い意志を感じたのでした。
“少しでも整体に良い施術方はないか”という思いで、当日の「礒谷セミナー」に参加された先生方の思いを強く感じたのでした。礒谷療法に対する期待、この願いを感じるからこそ、私たちの指導にもいっそう力が入るのです。
◎年齢も様々な参加者
実は事前に、今回のセミナー参加者が50名を越えると聞いて少し心配していました。というのは、セミナーは実質3時間しかありません。50名超という人数は少し多すぎるのではと考えたからです。
実例で説明しますと、礒谷院長の実技を見学する場合でも、実技を行うマットを50名で取り囲むと、どうしても人数的に後ろの人は見えにくくなってしまいます。
私たちが礒谷セミナーで心掛けていることは、参加者一人一人と手と手が触れ合うようなフレンドリーで心が通い合うようなセミナーです。
質問・疑問には真摯に応え、文字通り手を取って指導できるようなセミナーを目指してきました。多人数のセミナーの場合、積極的に関与している参加者がいる反面、どうしても“溢れる参加者”ができてしまうことがあります。今回の東京セミナーでは、この点こそ心配だったのです。
しかしセミナーが始まると、この心配は消え去りました。
今回のセミナー参加者は、比較的若い先生が多かったとはいえ、年齢層は高齢の方、壮年の方と様々でした。その年齢の幅がセミナーに“安定感”を与え、ベテランの先生の質問に若い先生が応じるという絶妙なバランスがあり、進行はスムーズに運んだのでした。
◎鋭い質問が会場の雰囲気を盛り上げる
セミナーは開始直後から、真剣ムードいっぱいでした。
礒谷院長の講義が始まるや、参加者の顔付きが一変します。講義内容が参加者の胸に響いたのでしょう。驚くと同時に納得顔の反応が自然と会場内を満たしていきました。自画自賛するようですが、礒谷院長の講義も分かりやすく、要点をズバリ解説しているため、参加者の意識が吸い取られるように集中していくことが分かります。
参加者の多くは、礒谷院長の講義の一言一言に深く頷き、忙しくメモを取る手を休めません。実技を開始すると、場内の雰囲気はさらにヒートアップします。
講義も、礒谷院長の「質問があればいつでもどうぞ」の声をきっかけに、質問が降り注ぎます。専門的な質問はもちろんですが、実践の場から出た質問が多かったことは、さすが専門家の先生だと感心しました。
「このような患者にはどのように対応すれば良いのか」「こういう施術方法は可能か」など、実践の場で直ぐに応用できるような具体的な質問が次々と寄せられます。それらに的確に応答しているうちにセミナー会場は大きな盛り上がりをみせていきました。
◎礒谷施術に感嘆のため息
今回のセミナーは参加者が専門家の先生ということもあり、講義はできるだけ短時間にして、施術中心にすることにしました。
実技の最初は、モデルを使った礒谷療法施術をじっくり行いました。
腰が痛いという参加者に施術を行った結果、モデルの方の「腰の痛みが取れました」の一言に会場内からは「ウオー」という声、拍手が起こったのが印象的でした。
とくに、礒谷療法の特色である「足型判定」では、先生方の目の色が変わりました。実践的な礒谷療法の“施術方法”には興味を覚えたようで、多くの先生方が実際に足型診断にチャレンジしたのでした。
実際の施術では、先生方は身を乗り出し、メモを取る方、ビデオ・カメラを回す方たちで会場の雰囲気も一挙にヒートアップします。2面敷いたマットの回りに参加者が押しかける状況が続き、礒谷療法への期待度の高さが立証された気がします。
マットの距離を少し離し、両方のマットに参加者が分散できる体制を作ることができたことにより、多人数のセミナーという難点を克服できた点は幸いでした。
私どもにとって今回のセミナーの最大の収穫は、ゆっくりと礒谷施術を一つ一つ解説しつつ、参加者の疑問に応えながらセミナーを進行するメソッドを確立したということがあります。参加者多数という難点があったことにより生まれた“ケガの功名”だったのかもしれません。
◎連続セミナーの価値が高まる
今回の東京セミナーは、事前に礒谷療法の存在を知っていた先生が多く、実技編では質疑応答も活発でしたし、先生方の集中力も素晴らしいものがありました。セミナー終了後も多くの先生方が残り、ミニ施術会が開かれるという場面もありました。
驚くことに、今回のセミナー参加者の内訳はジャパン柔道整復師会の会員が数名程度だったということです。多くの参加者は、純粋に礒谷療法に興味を持ちセミナーに参加したということになるのでしょう。
その意味でも、全国各地でセミナーを開催し、礒谷療法の”神髄”を多くの専門家の先生に披露することは意義あることだと考えています。今回の連続セミナーをその第一歩にしたいと決意し、今後の展望を探っていきたいと思います。
ただ、今回のセミナーは成功だったと信じておりますが、反省点も多々あります。
人数的に多くなると、どうしても“溢れる先生”がいます。せっかく来て戴いた先生なのですから、満足して帰って戴きたいと願ってセミナーを開催しています。
また、参加された先生方が持っている自分自身の手技に、どのような方法・手段で礒谷療法を加味すれば効果的なのかという“方法論”にセミナーでは十分応えることができなかったという点もあります。
それでも、「次回の礒谷セミナーはいつですか」「礒谷セミナーをぜひ開いてください」などの言葉を数多くかけていただきました。このような先生方の言葉に支えられ、今後はさらにより良い「礒谷療法セミナー」を開こうと考えています。
☆礒谷院長の感想
昨年に引き続いてのセミナーでしたので、かなり落ち着いてできたと思います。
ただし、参加者は専門家の先生方ですから、かなり緊張したことは事実です。それでもセミナーが開始すると、雑念もなく講義・実技に没頭できたと思います。
いつも感じることですが、今回はとくに多くの先生方が事前に礒谷療法を勉強してくれていたことには驚かされました。専門的な、あるいは実践的な質問が多かったことは当然として、質疑も活発で、参加された先生方の真剣さを強く感じました。
その意味ではセミナーは成功したのではないかなあと少し自負しています。
当初は、多人数のセミナーということもあり多少の不安もありましたが、「予想外」の反響に少々驚いています。ますます礒谷療法の責任感を強く感じると同時に、今後も全国各地で専門家の先生方を対象としたセミナーを開きたいという欲求を強く感じ、また「これからも頑張ろう」と改めて決意した1日になりました。
☆小林先生の感想
専門家の先生方を対象にしたセミナーは何度も経験していますので、その意味では落ち着いて行動できたと思います。ただ50人超という参加者人数を聞いた時は少々驚き、少し不安に感じました。参加者の人に満足してもらえるだろうかという心配があったからです。
しかし、実際にセミナーが始まると先生方の真剣さにはビックリです。先生方は一斉に身を乗り出し、食い入るように実技を見つめてきました。私も施術のお手伝いをしたのですが、施術の途中でも質問責めです。ゆっくり丁寧に質問に応えながら施術を行ったのですが、それが幸いしたようです。
セミナー終了後も質問が続き、“ミニ施術会”を開くような状況でした。参加者の先生方の礒谷療法への関心の高さを改めて実感し、今後もこれに応えていこうと決意を新たにしています。
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