☆南アジアの自然医学療法士が集まった大総会

 2014年12月4、5日の2日間、マレーシアの首都クアラルンプールで南アジアの自然療法士が一同に会した「世界自然療法フォーラム」が開催されました。

 マレーシア・中国・シンガポール・インド・インドネシア・台湾・香港を始め、遠くアメリカ合衆国・カナダ・ブラジルからも自然療法士が集い、その総数は400人を越える一大フォーラムでした。

 そして日本からは唯一人、礒谷圭秀院長がゲストとして招かれ講演会を行いました。これは礒谷療法が世界各国、とりわけアジアの自然療法医学界において高い評価を受けていることの証しなのですが、改めてその責任の重さを痛感しています。

 会場は、マレーシアを訪れる世界各国首脳の迎賓館としても利用されるクアラルンプール有数のホテル「ゴールデンホース・パレス」の大会議場で行われました。ホテル内のあちこちには、世界各国首脳が当ホテルを訪れた際の写真が展示され、その写真に見守られる中で、礒谷院長の講演会が開かれました。

☆発展するマレーシア

 実は7、8年前にもマレーシアで「礒谷療法講習会」は行ったことがあります。

 その時と今回ではマレーシアの社会環境は大きく変わりました。今回も前回も私たちは首都クアラルンプールにしか行っていないので正確なことは言えないのですが、それでも人々の様子、町並みの変化、ビルや商店など、様変わりした様子が分かりました。一言で言えば、マレーシアの発展が手に取るように感じられたのでした。

 それは私たち礒谷療法の宣伝活動にも関わってきます。具体的に言えば、例えば施術料金の問題があります。前回は1回につき3千円の施術料を支払うことができるマレーシア人は少数でしたが、今回の印象では3千円支払うことができる人はかなりいることが分かりました。

私たちは施術料を取って講演活動を行うわけではありませんが、主催者の立場から考えてみますと、私たちを招待するには交通費やホテル代など、ある程度の費用はどうしても必要になります。

 その費用を捻出するのが「講演会会費」なのですが、現在のマレーシアではある程度の会費を支払うことができる人々が確実に増えています。今回の滞在中も多くの人々から礒谷療法講演会を行ってほしいとの依頼を受けました。礒谷療法としましても、南アジアに進出することを真剣に検討する時期にきたのかもしれません。

☆世界自然医学総会とは

 前記しましたように、今回のフォーラムは400人以上の出席者がいました。

 12月4日は開会のあいさつの後、「中華自然医学高峰論壇主席」の鄭雲生博士による基調講演が行われました。その後、マレーシア・中国・香港・台湾・シンガポールなど世界各地から集まった自然療法の権威の先生方による講演が行われました。

 昼食会の後、午後の一番手にゲストとして礒谷圭秀院長の講演会が行われました。

 世界自然医学会の会員でもない礒谷院長がゲストとして、しかも午後の一番手として講演を行うことは異例のことのようでした。南アジアの自然療法実践者にとって、礒谷療法がいかに評価が高いか、また期待されているかがこの事実をとっても分かると思います。

☆拍手、また拍手で終始した礒谷療法講演会

 礒谷院長が登壇し、紹介されると、会場内の至るところから拍手が起こりました。

 後で分かったことですが、講演会の聴衆の3分の2程の人は礒谷療法をまったく知りませんでした。礒谷院長が礒谷療法の原理や施術法などを簡単に解説すると、拍手の数がどんどん増えてきます。講演終了の頃には、会場は大きな拍手に包まれました。

 最初は礒谷療法を知っている人たちが拍手し、次には礒谷院長の講演を聞いた人が賛同の拍手。最後には会場のほとんどが拍手したということだと思います。手前みそではなく、この日一番の拍手が沸き起ったのでした。

 遠く日本からのゲストという点を割り引いても、この講演によって、南アジアの自然療法実践者の多くの人の興味を引きつけたことは間違いないと確信しています。

 講演会終了後には多くの方々が院長の回りに集まり、質問攻めでした。何人かは礒谷療法の講習会をマレーシアで開けないかという打診があったほどです。今後の礒谷療法の課題となるかもしれません。

☆マレーシア要人と次々と会談

 今回の「世界中華自然医学総会」はマレーシアではかなり注目を集めていたようです。マレーシア政府の厚生大臣、マレーシア厚生省衛生局長など政府要人を始め、大学学長、大学医学部長、大学教授、有名病院院長、医師など健康に関するマレーシアの要人が多数参加していたことからもこの総会の注目度が分かりました。

 時間の関係から、礒谷院長はそれらの方々の全員に会うことはできませんでしたが、その中の何人かとは親しく会談することができました。

 

スーパマニアム・マレーシア厚生省大臣、グナパラ・タイロー大学学長、リュー ヤン・中華人民共和国中医薬管理局長などの要人と会談し、礒谷療法の“宣伝”に務めました。

 これら要人との会談が直ぐに結果に結び付くことはありませんが、今後の礒谷療法の発展のためには“小さな一歩”だと考えています。今回は礒谷療法実技ができなかったので、礒谷療法の“実力”を広く知らせることができませんでしたが、次回は、実技中心の講習会が絶対必要だと強く感じたのでした。

☆パーティーでも礒谷院長は注目の的

 マレーシアでも、この種の講演会では、大パーティーは付き物のようでした。

 さまざまな「資格取得」セレモニーなどがあり、その合間に芸人による歌・踊り・奇術のパフォーマンスなどがあり、パーティーを盛り上げるという趣向です。

 400人以上の人々が正装でパーティーに参加するのですから、それは盛大なものです。
このパーティーでも礒谷院長は人気の的でした。ゲストとして壇上に上がりあいさつしたのですが、その後次々とパーティー参加者が礒谷院長の元に集まり、ある人は記念撮影を、ある人はサインを求め、パーティーでの人気者でした。ひいき目を差し引いても、礒谷院長の存在感は抜群だったことを報告します。

 また、礒谷療法の実演を望む声も多数寄せられましたが、時間の都合で断らざるを得ないことは残念でした。

☆礒谷院長の感想

 マレーシアでは久しぶりの講演会でしたが、数年前とは様変わりしていて初めてのマレーシアのような気持ちでした。

適度の緊張感もあり、要人との会談もあり、たった2日間でしたが、随分と長い時間が経ったような気がします。礒谷療法を知らない人も多かったのですが、礒谷理論、施術法などを説明できたことで、随分と理解は深まったと思います。

多くの人に礒谷療法への興味を持ってもらえたと思いますので、次回は礒谷療法施術を実際に行うことができたらなあと切望しています。

マレーシアの社会状況の変化を実感できましたので、本格的な講習会の実現に向けて頑張りたいと思います。

しかし正直なところ、マレーシアまで8時間の長旅は結構疲れました。

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